実在のマジシャンを描いた映画・ドラマおすすめランキング ベスト5【フーディーニからメリエスまで・ネタバレなし】
マジック映画の多くは架空のマジシャンの物語ですが、実在したマジシャンの人生を描いた作品には、フィクションにはない重みがあります。中でも「脱出王」ハリー・フーディーニ(1874-1926)は、100年経った今も映像化され続ける別格の存在。この記事では、実在のマジシャンを描いた映画・ドラマの定番5本を、ランキング形式・ネタバレなしで紹介します。(この記事は、六本木のマジックバー BAR21 が運営するメディアがお届けしています。)
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この記事の選び方(選定基準)
選定基準は、①モデルとなった人物が実在すること、②その人物の「マジックとの関わり方」が物語の軸になっていること、③ネタバレなしで観る価値を語れること、の3点です。同じフーディーニを描いた作品でも、史実寄りの伝記から大胆なフィクションまで幅があるので、その脚色の違いも含めて楽しめる並びにしています。なお、順位は、レビュー件数や評価、長年視聴され続けているかといった、誰でも確認できる公開情報を目安に編集部が整理したものです。特定の専門家の推薦ではありません。
| 順位 | 作品 | こんな人・こんな夜に |
|---|---|---|
| 1位 | グレイテスト・ショーマン(2017) | 家族で・気分を上げたい日に |
| 2位 | ヒューゴの不思議な発明(2011) | 子どもと一緒に・映画好きにも |
| 3位 | フーディーニ 幻想に生きた奇術師(2014) | フーディーニ入門はまずこれ |
| 4位 | 奇術師フーディーニ 〜妖しき幻想〜(2007) | ロマンスと時代の雰囲気を |
| 5位 | 魔術の恋(1953) | クラシックで原点をたどる夜に |
第1位: グレイテスト・ショーマン(2017)
厳密にはマジシャンではありませんが、実在の興行師P.T.バーナムを描いた本作も「実在のショーマン伝記」として外せません。マジック映画ランキングで詳しく紹介しているので、ここでは一言だけ——フーディーニもメリエスも、この映画が描く「ショービジネスの熱」の延長線上にいます。あわせて観ると時代がつながります。
ミュージカルなので、伝記ものが続いて少し重くなったときの口直しにもちょうどよく、家族や友人との鑑賞にも向いています。この記事の並びでは、フーディーニやメリエスが生きた「ショービジネスの時代の熱気」を体感する補助線として観るのがおすすめです。
第2位: ヒューゴの不思議な発明(2011)
マーティン・スコセッシ監督のアカデミー賞受賞作。この映画の鍵を握る老人ジョルジュ・メリエスは、実在したマジシャンであり、世界初の「トリック映画」を作った映画の魔術師です。舞台のイリュージョンを映像へ持ち込んだ人物の物語なので、「マジック映画の元祖はマジシャンだった」という事実そのものに感動できます。家族で観られる美しいファンタジーとしても一級品。
メリエスを演じるのはベン・キングズレー。メリエスが手がけた『月世界旅行』(1902)は映画史に残る作品として広く知られており、劇中ではその創作の背景にも触れられます。子どもと一緒に観られる数少ない「マジシャンもの」でもあるので、家族での映画の夜にも向いています。映画好きにもマジック好きにも刺さる、この記事の中で最も間口の広い一本です。
第3位: フーディーニ 幻想に生きた奇術師(2014・TVミニシリーズ)
アカデミー賞俳優エイドリアン・ブロディが脱出王フーディーニを演じたヒストリーチャンネル製作のミニシリーズ。移民の子エリク・ヴェイスが世界一のスターになるまでと、晩年にインチキ霊媒師たちを暴く闘いに身を投じた姿を、前後編でじっくり描きます。「マジシャンは世界一の懐疑主義者である」というフーディーニの生き方が伝わる、伝記ものの決定版。まずはこれから。
前後編あわせてじっくり時間を取って観るタイプの作品なので、週末の夜に腰を据えて観るのに向いています。脱出芸の舞台裏だけでなく、妻ベスとの関係や興行師としての顔まで描かれるため、フーディーニという人物を初めて知る人の入門編として最適です。これを観てから他の作品に進むと、史実とフィクションの違いまで楽しめるようになります。
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第4位: 奇術師フーディーニ 〜妖しき幻想〜(2007)
ガイ・ピアースがフーディーニ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズが霊媒師を演じるロマンティック・サスペンス。「亡き母の最期の言葉を当てた者に賞金を出す」と宣言したフーディーニに、偽霊媒師の母娘が近づいていく——という筋立てです。史実(フーディーニの心霊術への挑戦)を土台にしたフィクションで、騙す側と見抜く側の駆け引きが見どころ。伝記というより「フーディーニという人物の抗いがたい魅力」を味わう一本。
伝記としての正確さよりも、時代の雰囲気とロマンスを楽しむ作品として観るのが正解です。上映時間も比較的コンパクトなので、重厚な伝記ものの気分ではない夜や、恋愛映画好きの相手と一緒に観る1本として選びやすい位置づけ。フーディーニが晩年、インチキ心霊術の摘発に力を注いでいたという史実を頭に入れてから観ると、より味わいが増します。
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第5位: 魔術の恋(1953)
トニー・カーティスとジャネット・リー(当時実際の夫婦)が主演した、ハリウッド黄金期のフーディーニ伝記映画。原題はそのまま『Houdini』です。史実の脚色は多いものの、水中脱出などの代表的な演目を当時の技術で堂々と再現しており、フーディーニ人気を戦後に再燃させた歴史的な一本。クラシック映画好きなら押さえておきたい作品です(配信状況は時期により変わります)。
公開は1953年。実際に夫婦だった2人が夫婦役を演じた配役でも知られています。現代の映画に比べればテンポはゆったりしていますが、CGのない時代にステージマジックを実写で見せる工夫は今観ても楽しく、クラシック映画の入門としても手頃です。フーディーニ映画の「原点」を押さえたい人向けの、資料的な価値もある一本です。
どれから観るか迷ったら
順位のうえでは知名度の高い『グレイテスト・ショーマン』『ヒューゴの不思議な発明』が上位ですが、フーディーニを知りたいなら、まず第3位の『フーディーニ 幻想に生きた奇術師』から入るのが順当です。史実の流れを押さえたうえで『奇術師フーディーニ 〜妖しき幻想〜』を観ると、フィクションとしての脚色を楽しむ余裕が生まれます。クラシック映画に抵抗がなければ『魔術の恋』で時代をさかのぼるのも一興。家族で観るなら『ヒューゴの不思議な発明』、気分を上げたい日は『グレイテスト・ショーマン』と、観る相手と気分で選び分けられる並びです。どの作品も「実在の人物が本当にやっていた」という驚きが核にあるので、観たあとに人物そのものを調べたくなるはずです。
視聴前のワンポイント
伝記ものは配信ラインナップの入れ替わりが比較的多いジャンルです。レンタル(数百円程度)前に、プライムの30日無料体験で見放題対象かどうかを先に確認しておくと無駄がありません。
100年前の驚きを、今夜あなたの前で
フーディーニが観客に与えた驚きの正体は、映像技術ではなく生身の人間が起こす「その場の不思議」でした。それは今も変わりません。東京・六本木の BAR21 では、現役マジシャンによるショーを毎晩開催しています。映画で予習したあとは、ぜひ本物の空気を確かめに来てください。誕生日・記念日のお祝いにもどうぞ。