マジックと夜遊びの定番・売れ筋ガイド

マジック入門書おすすめランキング ベスト4——世代を超えて読み継がれる「教科書」たち

「マジックを独学で始めたいけど、何から読めばいい?」——この記事では、六本木のマジックバー BAR21 が、入門書として名高い定番書4冊をランキング形式で紹介します。流行り廃りのある解説動画と違い、ここに挙げる本は何十年も読み継がれてきた「教科書」です。

リンクはすべて Amazon の Kindle ストア検索です。Kindle 版が出ている本なら、この記事を読み終えた5分後には練習を始められます。

この記事の選定基準と順位の付け方

選んだのは、①刊行から長く読み継がれてきた定番であること、②基礎から体系的に学べること、③日本語で読めること——の3点を満たす本だけです。話題性で選んだ新刊は入れていません。独学の土台になる「何年経っても古びない本」に絞っています。なお、順位はレビュー件数や版を重ねているかといったロングセラー度など、誰でも確認できる公開情報を目安に編集部が整理したものです。特定の専門家の推薦ではありません。

順位書名/グッズこんな人に
第1位カードカレッジカードマジックを基礎から体系的に学びたい人
第2位ターベル・コース・イン・マジック全ジャンルを幅広く知って持ちネタを増やしたい人
第3位カードマジック事典技法を調べる「辞書」を手元に置きたい人
第4位クロースアップ・マジック見せ方や観客の心理から考えたい人

第1位: カードカレッジ(ロベルト・ジョビー)

カードマジックの世界的な教科書。スイスの名手ロベルト・ジョビーが、カードの持ち方という本当のゼロ地点から、プロレベルの技法までを段階的に解説するシリーズです。「結局これに戻ってくる」と評されるロングセラーで、カードマジックの入門書として最初に名前が挙がる定番中の定番です。第1巻から順番にどうぞ。

学べるのはシャッフルやコントロールといった基礎技法だけではありません。各章が「技法の解説→その技法を使った作品」という構成のため、覚えた技術をすぐ1つのマジックとして人前で試せます。読み進め方のコツは、飛ばし読みをせず第1巻の最初から順にこなすこと。地味な基礎パートこそ、後の伸びを決めます。動画で断片的に覚えてきた技術を体系的に組み直したい中級者の「読み直し」にも向いています。

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第2位: ターベル・コース・イン・マジック(ハーラン・ターベル)

約100年前にアメリカで生まれた通信教育講座を書籍化した、マジック史上もっとも有名な教程。カードに限らず、コイン、ロープ、ステージまでマジック全ジャンルを網羅する百科事典的シリーズです。「マジシャンの共通言語」と呼ばれるほど広く読み継がれてきた古典的名著です。じっくり腰を据えて学びたい人向け。

カード以外のジャンルにも触れてみたい人、宴会やパーティーで披露する「持ちネタ」の幅を広げたい人に向いています。巻数が多いので、頭から通読しようと構えると挫折しがち。目次からコイン・ロープ・メンタルなど興味のあるジャンルを拾い読みし、気に入った章だけ深掘りする読み方が現実的です。技法だけでなく演じる際の心構えに関する記述も多く、単なる技法集にとどまらない読み応えがあります。

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第3位: カードマジック事典(高木重朗 編)

日本のカードマジック界で長年「辞書」として使われてきた東京堂出版の名著。基本技法から古典の名作まで、体系的にまとまっています。通読する本というより、技法の名前を調べるたびに開く座右の書。カードカレッジと併用すると理解が一気に立体的になります。Kindle 版があればスマホで持ち歩ける辞書になるので、リンク先で電子版の有無をチェックしてみてください。

向いているのは、すでにカードマジックを始めていて「この技法の正式な名前と正確な手順を確認したい」場面が増えてきた人。事典という性質上、最初の1冊にするより、カードカレッジのような教程と並行して2冊目に置くのが実用的です。最初のページから順に読むのではなく、練習中に詰まった技法をそのつど引く——という使い方で真価を発揮します。

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第4位: クロースアップ・マジック(松田道弘)

日本語で書かれたクロースアップマジック解説書の草分け。マジック評論の第一人者・松田道弘さんが、コインやハンカチなど身の回りの物で演じる即席マジックを、演じる側の心理まで踏み込んで解説します。技法書というより「マジックとは何か」を考えさせてくれる本で、読み物としても抜群に面白い。電子版も流通しているので、Kindle 派は今夜から読み始められます。

向いているのは、技法の細かさよりも「人前でどう見せるか」「なぜ人は不思議に感じるのか」に興味がある人。文章が読みやすく、マジックを演じない人が読んでも面白い種類の本です。技法書と交互に読むと、日々の練習が「指の訓練」から「見せ方の設計」へと視点が変わっていく感覚が得られます。

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どれから読むか迷ったら

王道は第1位「カードカレッジ」第1巻から。カードマジックを軸に据えると決めているなら迷わずこれです。まだジャンルを決めていないなら第2位「ターベル・コース」を拾い読みして、自分が惹かれる分野を見つけるのが近道です。順位はロングセラー度の目安なので、読む順は目的に合わせて選んで構いません。「カードマジック事典」は2冊目以降の辞書役、「クロースアップ・マジック」は練習の合間に読む読み物——と役割がそれぞれ違うので、順番を悩みすぎる必要はありません。

Kindleか紙かは使い方で選ぶのがおすすめです。練習中に何度も開く技法書は、ページを開いたまま置けて書き込みもしやすい紙が便利。一方、事典的に引く本や読み物系は、検索できて持ち歩ける電子版と好相性です。

本で学んだら、プロの「間」を観に来てください

技法は本で学べますが、観客の呼吸を読む「間」だけは、生のショーからしか盗めません。東京・六本木の BAR21 では、毎晩現役マジシャンによるマジックショーを開催しています。本で覚えた技法がプロの手でどう化けるのか——答え合わせをしに来ませんか。